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彼女たちの時間

彼女たちの時間

エマニュエル・ベアール

彼女たちの時間

おすすめ度:

メーカー: 日活



依存と支配の関係
「私は全てを犠牲にして会いに来たのよ」ルイーズ(ブシェール)が

ナタリー(ベアール)に言う場面で心象風景が明確になりました。

同性愛の物語としてだけ括るには、足りないというか、過剰かもしれないと

感じました。

設定からして、思いを寄せられるナタリー側が心理的に支配してるのかな

と思いがちですが、あのシーンでルイーズが支配しようとしていたんだろう、

だからナタリーが拒絶したんだと理解できました。

ルイーズはナタリーの支配を受け入れて依存も出来る女性だけれど、ナタリー

はそれをしようとしない。自立心旺盛なパワフルな女性なんだと感じました。



映像も音楽も綺麗だし、ブシェールの好演も魅力的です。

ベアールはハマリ役ですね。どなたかも書かれてましたが、逆のキャスティング

でも観てみたいと思わせる作品です。

様々な見方が出来ますが、まずは二人の美しさを!
心理劇というか、テーマが重いので始めて観たときは

とっても複雑な思いにかられました。



内容自体はこれ程、見る側にとって様々な解釈のしかたのある映画も

ないのではと思える程、万華鏡のような色合いをみせてくれます。

私にとっての感想は、ただルイーズがナタリーを愛していただけで

あって、愛する人に対するアタックも一途でナタリーと

一線を越えた後、貴方のもとには戻れないと夫に告げる場面では

ルイーズの愛情に対する潔ささえ感じられます。

男女間であっても同性間であっても、

真摯な相手から愛情を告げられたときの

人としての最低限の礼儀というものはあってしかるべきで、

ナタリーはルイーズを愛してはいないのに、受け入れたこと自体が

人間として不誠実で腹がたち、その後極端に精神が崩壊していく

ルイーズに同情同感できました。



ともあれ、二回三回と繰り返し観ているうちに、

二人の女優の立ち振る舞いの美しさ、フランス語の響きの美しさに

ビックリしました!!

二人だけの場面は多くありますが、特にルイーズの表情の

上品で繊細な美しさは格別と思います。

この美しさを堪能できるだけでも観る価値は十分ある映画と思います。

ベアールを見たい人にはちょっと・・・
通常フランス映画の場合、原題をそのまま訳して邦題にするパターンが多いのですが、LA REPETITIONはさすがに難しかったようですね。
でも見終わった後で「彼女たちに時間」というタイトルに違和感を感じませんでした^^
ルイーズ(パスカル・ブシェール)は少女時代からナタリー(E.ベアール)に、友情を超えた感情(独占欲というのでしょうか)を持っていたようです。
ルイーズの根底にあったその感情のために、少女時代のちょっとした出来事が二人を決別させてしまいました。
年月が過ぎ去り、結婚をし平凡な生活を送っていたルイーズ。
それでもナタリーへの思いは眠ってはいたが決して消えてなかった。
再会を果たした二人は少女時代に戻りつつも、ルイーズの中に潜んでいた思いは実際の行動となって現れていきます。
この愛憎をつのらせる醜い女性ルイーズを、ブシェールは見事に演じています。
ラストはまさしくフランス映画らしく、今までの喧騒はどこ吹く風?というように、スーっと終わっていきます。
ベアールのレズシーンを目当ての方にはお勧めできません。映像が暗すぎて、何がなんだか分かりませんから(笑)


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